鉄欠乏

閉経前の女性にとって 貧血はよくあり身近な状態です。

成人女性の25%が発症しているといわれています。

女性は 鉄が月経で失われ(子宮筋腫による過多月経など) 妊娠 授乳で使われます。

貧血は徐々に進むため 症状に気づけない事もよくありますが、疲れやすい めまい 息切れ つめが薄く平坦になる 異常に氷を食べたくなるなどの症状が見られます。

成人女性ではヘモグロビン(Hb)が 12g/dl以下 フェリチン(鉄を含むたんぱく質)の低下でも診断されます。

貧血と診断されたなら 鉄を多く含む食べ物(肉類)をとったり 鉄剤を内服する事が薦められます。また月経の出血をコントロールする為 ピルの内服なども婦人科で相談されるのもいいでしょう。

鉄は エネルギーを作るために大切なミネラルである一方で 身体の炎症を強くする働きもあります。

なぜなら鉄が酸素と結合しやすく 酸化しやすいミネラルだからです。

身体に慢性の炎症があるとき(お腹や喉の不調など)は炎症が酷くなる場合もあり

炎症を抑えてから 取り入れる事が大切です。

鉄剤を内服しても 胃酸がないと吸収されません。胃酸を抑える薬は鉄剤と一緒に

飲まないようにしましょう。

胃酸を助けるものとして 梅干し 酢 レモンなどは鉄の吸収を良くします。

肉を食べる時に これらを一緒に食べることでも鉄の吸収が上がりますので 試してみて下さい。調理に鉄鍋などを利用するのもいいでしょう。

肉類以外に ほうれん草 バジル こんにゃく 青のり きくらげ ひじき など

は鉄が沢山含まれていて 積極的に取り入れてくださいね。

鉄剤にはヘム鉄(肉類)と非ヘム鉄(医薬品)があります。

非ヘム鉄はむかつきを起こしやすく、ヘム鉄はこれらの症状は起こしにくいといわれています。

病院で処方される鉄剤は 非ヘム鉄で、残念ながら むかつきを起こしやすい鉄剤です。

病院で処方される薬が飲めない方は サプリメントの ヘム鉄を試してみるのもいいと思いますよ。   通院中の方は担当医と相談してくださいね。