かみなりの事を稲妻といいますね。
かみなりが多い時は 豊作になるといわれています。
かみなりは 稲の成長に良い効果をもたらすしいのです。
植物の成長にとって 必要な要素の一つが チッ素です。チッ素は空気の成分の
80%を占めていて 酸素よりもずっと多いのです。
植物は空気中の窒素を 直接手に入れる事はできません。
この時かみなりが 放電によって空気中のチッ素と酸素が結びつき、雨に溶けて
地上に降ります。
チッ素が雨と一緒に土壌に しみ込むため、植物は、根からチッ素を取り込むことが出来るのです。
かみなりが落ちることによって、稲は空気中のチッ素を使う事ができて、たくさんの
稲穂を実らせる事が出来ます。
この事から かみなりは稲にとって豊作をもたらす良き妻のような存在として、
”稲妻”と名付けるようになったそうです。
昔の人は よく観察していたのだと 関心しました。
人間にとっても チッ素は 筋肉や核酸などの成分であり毎日欠かすことが出来ないものです。
人は 植物が取り込んだチッ素をたんぱく質や核酸の形で取っています。
マメ科の植物は 特にチッ素を土壌に固定するのに 大きな働きをしています。
レンゲ(マメ科)を稲を植えていない時期に植える事は、昔はよく行われていました。
これもチッ素を取り込ませて レンゲごと土にすきこんで 化学肥料を使わずに
チッ素を与える方法だったのです。
レンゲが田畑を ピンク色に染めていた風景は とても美しい風景でした。
化学肥料は 環境に負担をかけるといわれています。新しい技術ともに 昔の知恵も利用する事で自然との共生への道が 開かれるのではないでしょうか。



